紀元祭に参加して
(平成18年)

安江 健祐

紀元祭に参加させて頂きました。
「紀元節の歌」を小学校以来70年ぶりに唱和致しました。
この歌詞をはじめ、尋常小学唱歌のすべて明治の作であり本当によくできており、メロディーの的確さと相俟って改めて明治先人の偉大さを噛み締めています。1年生〜6年生小学唱歌日常口ずさむごとに、益々その立派さを感得する。

昭和19年現役兵として帝國陸軍最下級初年兵上りで、年は82となりますが、気持は軍服を着用した一等兵としての日常を過ごしております。金沢を訪れた機に、郷土聯隊武勲輝く歩兵第七聯隊跡を訪れました。兄(昭和15年2月当時、陸士五十五期生として隊付士官候補生。シベリア抑留で死亡)はじめ聯隊将兵が出入した歴史ある煉瓦造りの営内は、もはや、影も形もなく兵どもが夢の跡を実感いたしました。

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