終戦50年 憂国講演記録
「英霊に感謝・亡国謝罪病を斬る」より
(平成7年)
日本をまもる会会長、大東亜青年塾塾長
中田 清康
中田でございます。主催者として挨拶させていただきます。
今日は大変きびしい日となり、又平日にもかかわらず多数の方々がお見えになり誠に有難うございます。
まず話に先立ちまして、阪神大震災の犠牲者に対し心から哀悼を捧げると共に、被災者の方々に衷心お見舞申し上げるものであります。
私は環境公害の測定分析業を営んで居りますが、どの様なすさまじい物の公害よりも更に数千万倍の心の公害が日本中に充満して居ると考えて居ります。そしてこの精神猛毒の中に日本人は戦後半世紀さらされて来たのであります。既に日本の魂を完全に失った人もあり、半分位奪われた方もあり、いろいろでありますが、にも拘らず我国が空中分解もせずよくここまで来れましたのは皆さんの中に戦前の精神がまだある程度残って居るからであり、又今日お見えの名越、中村両先生の様な立派な方々が健在であるからでもあります。(中略)
さて今年は大東亜戦争終戦五〇年であります。又さかのぼって明治二八年日清戦争に勝利、朝鮮を清の属領的地位から解放し独立させて一〇〇年目であります。又この時三国干渉の苦汁を飲み、我国が独、仏、露三国の圧力に屈したことは、我等の父祖が臥薪嘗胆、白人に対して雪辱を期し、アジアを我等の手に取り戻すべく臍を固めた時でもあります。
この三国干渉から五〇年の昭和二〇年、国運を賭した自存自衛の大東亜戦争は敗れましたが、緒戦の大戦果が動機となり、白人の屈辱にあえぐアジア諸国は相次いで独立を勝ち取り、白人列強の数百年に及ぶ桎梏から解放され、その世界制覇に終止符を打たしめたのであります。
大東亜戦争は敗れたりといえ、三国干渉の一〇年後明治三八年ロシアに勝利した日露戦争と共に、日本民族が白色人種に敢然と挑んだ戦いであり世界中の有色人種・被抑圧民族に対し、大きな貢献をなした聖戦であります。
その間、自分の国も満足に治め得ぬ支那や朝鮮がアジアのために一体何をしたというのでしょうか。彼の国共はアジアを白人に売り、三国干渉に見る如くアジアのために献身する二本の足をひっぱることのみ多かったといえるのではありませんか。
ひとり日本は悲しくも戦い、尊い血潮を流し満身創痍となりました。にもかかわらず戦後五〇年間我国が尽したこの尊厳の戦いを敗戦といふことのみで、すべてを悪となし又自らを卑しむ国民をさえ生んだのであります。
残念にも日本人は総理大臣までが反日謀略に洗脳され、自らの国を侵略国として恥じぬ現状であります。今や愛する祖国を破壊しようとする国賊が日本中にひしめいているのであります。教育、マスコミすべてがこれに占領されて居ります。
万が一事実であったとしても、自分の家族、先祖が強盗をした、殺人をした、割るものであったと吹聴して歩くバカがどこの世界に居るでしょうか。きょうかしょにまでこれを載せて居るのであります。
明らかに日本は狂って居ります。いや狂わされて居ります。
日本人の魂を奪い、愛国心を消滅させあらゆる面から日本の完全分解を企んで居る奴が充満して居るのであります。いろいろな社会問題や、世の乱れの根元もすべてここにあります。
今やかつての軍律厳しき忠勇無双の日本軍はありもせぬ南京大虐殺や、慰安婦問題、石井部隊等々誇大に悪のみを吹聴され、偏向マスコミの国賊どもに光輝ある歴史をすべて奪われ山賊以下に扱われて居ります。戦友諸兄はこのマスコミの侮辱に対し腹を立てて行動すべきではないでしょうか。
日本の新聞として取り上げるべきことは、日本軍の悪口雑言ではなく、中共・米・英などの残虐と陰謀と侵略の数々であり、又日本人に対し筆舌に尽し難い非道をなし、今も我領土を強奪し居座って居る強盗ソ連の後継者ロシア叩きであるべきであります。
日本はアジアに感謝されるこそすれ謝罪する筋合いは一切ありません。
日本人が今のままの精神状態では、子孫は中国はおろか朝鮮にも負ける亡国の民となるは必定であります。これではこの国を生命をかけて護って来た先祖にどの顔を向けられましょうか。今年こそ真の亡国となるか否かを決すべき年であります。終戦五〇年と共にこの様な気持から憂国、熱血の両先生をお忙しい中にお迎えし、この会を開催させて頂きました。いささかなりとも日本の曲りを正し、真実の歴史を知り、愛国心の高揚に資することが出来れば何よりも光栄であります。
これを以て私の挨拶を終わります。御静聴有難うございました。