大東亜聖戦祭を挙行するにあたり
(平成23年)
大東亜聖戦大碑護持会最高顧問、アパグループ代表
元谷外志雄
今年も八月を迎え、大東亜聖戦祭が盛大に挙行されることを大変うれしく思います。
私達はこの機会に、今一度大東亜戦争の意義を振り返り、祖国を守るために命を落としていった英霊達に思いを馳せながら、国の誇りを取り戻し、この国難を乗り切っていかなければなりません。
私は近年、本業である企業経営以上に力を入れて来たのが、「誇れる国、日本」の再興を目指す運動です。
私は過去20年に亘って月刊誌「APPLE TOWN」で藤誠志のペンネームで社会時評エッセイを発表し、その中で正しい歴史観、国家観を醸成し、自国に対して誇りを持つことの重要性を説きながら、国民に自虐史観を植え付け、今なおその自縛を解けないマインドコントロールの元凶であるメディアと教育の在り方に対して問題を提起してきました。
戦後の占領政策の中で、GHQによる洗脳政策の実行部隊となったのが、官僚機構であり、メディアであり、公職追放後に登用された左傾学者です。戦後の高度成長の中で、こうした反日的日本人の存在によって大きく国益が損なわれてきました。
そして1990年代以降、バブル経済の崩壊と共に20年以上も続くデフレ経済の中で、周りを見渡せば、中国の膨張と米国の凋落の中、尖閣問題や竹島問題、北方領土問題といった領土問題を抱えながら、政府は有効な手段を取ることなく、いわれなき罪を認め、近隣諸国に対して謝罪を繰り返してきました。
3年前に私が創設した『真の近現代史観』論文顕彰制度において当時航空幕僚長であった田母神俊雄氏が最優秀藤誠志賞を受賞し、政府見解に反する論文を書いたということで更迭され、メディアも大騒ぎしたことは記憶に新しいと思いますが、こうした政府やメディアの反応に対して、ネット世論の多くは田母神氏を支持し、その後も田母神氏の著書は出すたびにベストセラーになり、講演も引っぱりだこという現象を考えれば、ようやく人々の意識の中に大きな変化の兆しが見えてきたと言えるでしょう。
私は、こうした動きをより大きなものとしていくために、今年の6月に勝兵塾を立ち上げました。
渡部昇一氏、田母神俊雄氏ほか6名を特別講師・顧問に迎え、すでに多くの各国大使や政治家、大学教授の方にも講師・特待生として参加していただいています。
私は、いずれこの勝兵塾から、正しい歴史観、国家観を持った総理大臣を輩出したいと考えています。
国民が国を愛し、国に誇りを持つという当たり前のことができない今日の我が国を憂うる同志がこの大東亜聖戦大碑の下に集い、正しい歴史認識を国民全体に広めていくためのきっかけとして、この大東亜聖戦祭が多くの人々に認知されることを願っています。