萬世一系の皇統を断乎護るべき
(平成18年)

大東亜聖戦大碑護持会会長、元参議院議員
板垣 正


紀元節を迎え、皇室の御安泰と国家の繁栄を衷心より祈念申し上げます。
各位におかれましては、大東亜聖戦大碑の意義を体され、真正日本再生のため、日夜ご尽瘁賜り、深く敬意と感謝の意を表する次第です。
昨年は、終戦60周年目、日露戦争戦捷100周年の意義深き年にあたり、民族覚醒の端緒となったことは御同慶にたえません。
すなわち、自民党は結成50年の原点に立って、憲法改正案を明らかにし、占領憲法からの脱皮に踏み出しました。
また、靖国神社を蔑ろにする、新国立追悼施設設立の、売国的策謀は、国を愛する人々の決意も阻止されましたが、まだ一部に油断ならぬ動きもあります。
しかしながら、その矢先に、國の根本をゆるがす重大な事態が招来しました。
御存知の「皇室典範に関する有識者会議」報告書による、女系天皇の導入、長子優先を柱とする皇室典範改正問題の発生です。
有識者と称する一握りの人たちが、一年足らずの密室審議によって、あろうことか、125代・2600年にわたり継承されてきた男系による萬世一系の皇統に、取り返しのつかない変革を加えようと企図しています。しかも、小泉首相は施政方針演説で、「有識者会議の報告に沿って、皇室典範の改正案を提出する」と明言しており、3月中にも法案は国会提出の運びと言われています。行為が将来にわたり安定的に継承されるため慎重かつ権威ある討論が行われることに異議はありません。
しかし、国体を破壊し、国の存立の基礎を危うくする、今回の安易な国会提出の動きに対しては、総力を挙げて阻止すべきなのです。

HOME