青年塾に女性部会を
(平成16年)

後藤 和美

「戦争論」「新・ゴー宣8」「テロリアンナイト」「砂塵に舞う」と、超遅読の妾が、一気に拝読し、思うところ多々。これを読んで、「戦争の美化」とか「テロの賛美」だとか言う人の気がしれません。よほど国語力が低く、読み取り能力のない人や、自らが感情論のるつぼにはまり込んでいる人でありましょう。
戦後生まれで、もちろん戦争体験もない妾が、子供のころから、今日に至るまで、40年の長きに亘って、ずっと疑問に思い続けてきた事共――そしてそう思うこと自体が、周囲や時代や、環境の中で異端視されてきたという事実――のほとんど総てに、綿密で客観的な答えを、しかもきっぱりと突き付けて頂いた、いま、爽やかな、静かな気持ちです。妾と同じように、かろうじて「洗脳」をまぬがれてきた人や、「ゴー宣」を読んで目覚めた方、たくさんいらっしゃると思います。
正直申し上げて、大東亜戦争の生き証人であられる方々が、順に他界なさるにつれ「まもる会」が消えてしまうのではないかと、暗澹たる想いと、不安、焦燥に駆られておりました。かといって、日々暮らしていくのがやっとの自分では、あまりに非力で、何のお役にも立てず、せめて毎日の仕事に全力投球し、箱庭のような小さな「古き良き日本」を残し、ひじきや煮豆、切干大根などといった日本の味を伝えて行けたらと、六年間盆も正月もなく働いてまいりました。いつの日か、この家を買い取り、妾の死後も残せるようにしっかり補強できればと思っております。(一生働いても無理かもしれませんが)
今回、小林先生には、若者たちにも伝わる、力強い息吹を送っていただきました。先生の情熱が、多くの人の心を揺さぶることと信じております。青年塾のお話も、一日も早く叶いますよう、非力ながら、お手伝いできることがございましたら、何なりとお申し付け下さいませ。

四年前、中田様にお手紙したためました時(「天の声」に掲載下され、火が出るほど恥ずかしく、二度とごかんべん下さいませ)、「永く日本をおまもり下さい」と書きました。しかし、今、自分もすでに知天命の年となろうとしております。私たちの世代が動き出さねばこの国はこのまま堕落するばかり、もう上の世代の方々に甘えているだけではいけないと、危機感を持ち始めました。自分にこれから何ができるのか、何をせねばならぬのか、考え、行動に移して参りたいと存じます。どうか、正しい道へお導き下さいませ。
ゆくゆくは、青年塾に、女性部会を発足させる事をご提案申し上げます。これは、女性に対する差別でも、男性を締め出す策でもございません。
少子化問題を、いくら声高に叫んでも、殿方に子供は産めません。そして、最も人間形成に必要な育児・教育・家庭経営など、女性の負う役割は重大です。女性には、しっかり勉強して頂かねばなりません。子供の無い私が申し上げるのは、いささか生意気ではございますが、むしろ、情に流されぬ分だけ冷静さは欠かぬつもりでおります。
環境破壊、食生活の乱れ、家庭崩壊・離婚(私もその一人なので大きなことは言えませんが)など、山積する問題を整理分化し、女性部会で検討していけば、男性の行動の負担を軽減できると思うのです。いわば、本来日本の婦女子の美徳であった「縁の下の力持ち」的役割が果たせるのではないでしょうか。
オウムの例に顕著ですが、女性は発想が柔軟ですから、洗脳から解かれ易い。現に、私の老母(72歳)、当店のスタッフの女性(61歳)、この二人は、「戦争論」を読んで、すっかり目が覚めたと言っております。小林先生の女性ファンは、今後どんどん増えて行くはずです。
今の日本男子は、特に団塊の世代は、全くもって話にならないくらい、情けない。タダのドスケベオヤジに成り下がっています。小林先生が先日の講演で、「覚悟」につちえお話し下さいましたが、男子たるもの、玉2個なら、単なるホモ・サピエンスの雄というだけのこと、3つ目の玉「肝っ玉」があって一人前だと思います。「戦後、女性とストッキングは強くなった」と謂われたものですが、どんなに社会進出してキャリアウーマンとなっても、経営者になっても、女は、強い男を求めているのです。「強い」というと誤解されることがよくあるのですが、「精力」の強さではなく「精神力」の強さという意味です。たかが、バツイチ子無しのはみ出し女の私の目から見てすら、甘ったれの弱虫の玉無し男ばっかりです。青年塾の自衛官の青年にお目にかかると、なんともすがすがしく、「凛々しい」とは、こういう人のことを言うのかと、惚れ惚れ致します。幸い、私はファザコンで、若い男性に興味が無いので、片思いにはならないのですが――。



HOME