パンとサーカスだけを求める国
(平成21年)

荒木弥三郎


「米帝が日本の教育理念、制度を徹底的に破壊し、国家・民族を口にすることが、あの悲惨な敗戦をもたらした軍国主義に直結するものであると教育せしめたことは、高く評価されねばならない。」
中国共産党が日本への革命工作員に指示した秘密文書といわれる「日本解放第二期工作要綱」にこのように書かれている。

まさにGHQの占領政策によって、日本の国柄ともいうべき精神文化・伝統を形骸化し、完全に破壊され、かろうじて国のワクだけとなってしまった。
その結果が、この要綱の工作どおりの今日の日本の状況であり、村山談話などから民主連合政府の設立までの過程である。

生まれた国、郷土、家族は自ら守る、日本の自立・自尊は自ら守る気概と決意という究極の精神、まさに崇高な愛、特までも破壊した後の社会に、どうして善良なる社会の芽が芽吹き、育つというのか。賢い鬼と犯罪の拡大であり、国の溶解である。

近代デモクラシーの法や権力は、その国の永い歴史に裏打ちされた精神伝統・文化を打ち砕き、大衆迎合、「パンとサーカス」だけを求める社会構造の国に成り下がる。
英霊の方々に対して何とお詫び申し上げるべきや。

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